【2023年版】メーカー別のおすすめ神マクロレンズまとめ【特徴を徹底紹介】

焦点距離とマクロレンズ撮影の関係 カメラ・レンズ
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‘昆虫などを被写体としたクローズアップ撮影をはじめ、風景撮影やポートレート撮影など様々なシーンにおいて細部まで高画質に描写してくれるのがマクロレンズの良さです。
そんなマクロレンズについて、本記事では日本で取り扱われているメーカー別におすすめのマクロレンズを紹介していきたいと思います。
また、これに先立って、マクロレンズの基本的な特徴や、マクロレンズの選び方、選ぶときに注意するポイントなども紹介していきたいと思いますので、是非ご覧ください。

マクロレンズの特徴、普通のレンズとマクロレンズの違いとは?

マクロレンズとは、花や昆虫など小さいものを撮影するのに向いているレンズで、至近距離で撮影した場合に非常に優れたパフォーマンスを発揮できるように設計されています。
最大撮影倍率とは、それぞれのレンズの最短撮影距離で撮影した場合に被写体が1番大きく写る時の倍率を示したものです。
マクロレンズの定義としては、一般的には最大撮影倍率が、0.5倍以上のレンズがマクロレンズと呼ばれています。
マクロレンズは、撮影倍率が1倍(等倍)のものが多く、撮影倍率の大きさこそがマクロレンズの最大の特徴と言えます。

これに対して普通のレンズは最大撮影倍率が0.2倍程度のものが多いです。また普通のレンズに比べて、最短撮影距離が短く設計されているのもマクロレンズの特徴です。
まとめると、虫眼鏡で覗いたような写真を撮ることができるのがマクロレンズの特徴だと思っていただければOKです。

 

マクロレンズの選び方と選ぶ時のポイント!

最大撮影倍率と最短撮影距離

先ほど説明した通り、マクロレンズを選ぶ際に一番重要なのは最大撮影倍率と焦点距離です。最大撮影倍率については、一般的に0.5倍以上のものが、マクロレンズとして販売されています。

しかし、マクロレンズの被写体を大きく映すことができるという最大の特徴をもって撮影を楽しみたい方は、等倍以上のマクロレンズが必須です。等倍未満のマクロレンズを私はマクロレンズとは認めていません。
個人的に最大撮影倍率が0.5倍のものは「なんちゃってマクロレンズ」と勝手に名付けて読んでいます。このなんちゃってマクロレンズでももちろん撮影を楽しむことはできますし、高画質できれいな写真を撮影できるレンズも多くあります。
しかし、マクロレンズのクローズアップ撮影を楽しむという観点からいえば、なんちゃってマクロレンズは、等倍のちゃんとしたマクロレンズと比較すると雲泥の差があります。
マクロレンズを選ぶ際は確実に最大撮影倍率が等倍以上の性能をもったレンズを選ぶようにしましょう!

最短撮影距離もできるだけ短いマクロレンズを選ぶようにしてください。最短撮影距離が短くないとせっかく最大撮影倍率が等倍であっても接写ができないことにより、被写体を大きく映すことができなくなってしまいます。
最短撮影距離はレンズの焦点距離によっても色々と変わってきますので注意が必要です。最短撮影距離を比べる際は同程度の焦点距離のマクロレンズで比較して短いほうがマクロレンズとして優秀なレンズであるといえます。

キャノンの100mmのマクロレンズであれば、キャノンマウントでも使えるサードパーティーのレンズメーカーであるシグマやタムロンと比較して、最短撮影距離はどのくらい違うかという感じで比較する必要があります。

 

焦点距離

マクロレンズを選ぶうえで次に重要となってくるのが焦点距離です。
マクロレンズを選ぶ際は、自分が取りたいと考えている被写体にとって最適な焦点距離で撮影することが重要となってきます。
焦点距離の長いマクロレンズを使用すると、1:1での投影距離が長くなります。
これにより、マクロレンズの解像度の強みや、被写体を大きく映せるという特有の魅力が減少します。

焦点距離の長いレンズは画角も狭くなります。つまり、魅力的な画像に組み込む背景が少なくなります。逆に言うとあまり移ってほしくない背景を限定させることができます。
下の写真に示すように、焦点距離が長くなることによって、背景をより拡散的にぼやけさせて撮影することができます。

焦点距離とマクロレンズ撮影の関係

この写真を参考に、自分が撮りたい写真のイメージに近い焦点距離のマクロレンズを選定するのがおすすめです。
上の画像の被写体は、同じカメラ、同じ絞り設定(f / 16)を使用して同じようにフレーム化されており、背景距離に対して同じ被写体を持つように映しています。
原則として、同じフレーミングと同じ絞りは、焦点距離が過焦点距離に近づくまで、同じ被写界深度(DOF)になります。
180mmレンズは、被写体の背景の小さな物理的領域のみを拡大して表示し、ぼかしを拡大します。
60mmの画像は被写体が180mmの時に比べてより高い解像度で写っているのがわかるかと思います。その反面、背景要素については、180mmの時と比べて少し焦点が合っているように見えます。60mmの画角だと、より多くの背景要素が表示され、その結果、背景のぼやけが少なくなります。

焦点距離の長いマクロレンズには、サイズが大きく、重量が重く、手持ちに必要なシャッタースピードが速いなどの欠点があります。また焦点距離の長いマクロレンズは、通常、短いレンズよりもコストがかかります。

つらつらと書いてしまいましたが、結論としてまとめると、テントウムシぐらいのサイズや動かない静物を撮影する際は60mmぐらいの焦点距離のマクロレンズがおすすめです。
反対に蝶ぐらいのサイズになってきて接近するのが難しいような被写体の場合は100mmのマクロレンズがおすすめです。
といっても、マクロレンズでいろいろ撮りたいという方のほうが多いかと思います。

そういった方は、迷わず100mmのマクロレンズを買ってください。100mmのほうが被写界深度が浅く簡単に背景をぼかしてきれいな写真が撮れます。
また、100mm付近のマクロレンズはマクロレンズとしてメジャーな焦点距離で、各メーカーともに超高性能なレンズをそろえています。100mmマクロレンズは汎用性も高いため、非常におすすめな焦点距離です。

手振れ補正

手振れ補正もマクロレンズを選ぶ際に重要なファクターとなってきます。実はマクロレンズは手振れしやすいというデメリットがあります。単純な話で、等倍のクローズアップ撮影では、普通のカメラより被写体を大きく映すことができるようになります。するとちょっとの動きでも被写体が大きく動くようになるため、望遠レンズと同様に手振れしやすくなるのです。100mmぐらいの中望遠のマクロレンズでは、基本的に手振れ補正が搭載されているためそんなに気に辞しなくても大丈夫です。しかし、60mmぐらいの焦点距離のマクロレンズでは、手振れ補正がついていないものもありますので、手振れ補正がついているレンズを選ぶのがおすすめとなってきます。

 

絞り

マクロレンズは接写した時の被写界深度が狭いというのが一つ特徴になってきます。
そのため、レンズを選んでいくうえで絞りの広さも非常に重要なファクターです。
広い絞りを採用することによってより背景を効果的にぼかすことができるようになります。

上の写真は同一のマクロレンズで花を撮影したものになります。
下にいくにつれて絞って撮影しています。

このように絞りをF16 ぐらいまで絞ると背景が非常にくっきりした写真になります。
反対にF3.5になると背景が綺麗にボケて、被写体である花が浮かび上がってとても美しい写真を撮ることができます。

絞りを広くしすぎると被写体にもピントが合わなくなってしまいますので、F2.8程度の性能があれば、マクロレンズとしては十分だと思います。

実際に屋外での撮影ではF3.5で撮影することが多いです。これ以上の性能を求めると値段が格段に上がってしまいます。

 

メーカー別のおすすめ神マクロレンズまとめ

Canonのおすすめマクロレンズ

Canon EF 100mm f/2.8L IS USM マクロレンズ

軽量、印象的な画質、高速/正確なAF、ハイブリッド手ぶれ補正が魅力!

EF 100 Lマクロレンズは、キヤノンの最も楽しめるマクロレンズと言ってもいいかもしれません。全体的に優れたパフォーマンスを発揮するこのレンズは、長きにわたって使い続けられる絶大な魅力を持っているレンズです。手ぶれ補正は、非常に高性能で曇りの日でも手持ちで高画質の写真を簡単に撮影することができます。オートフォーカスも正確でスムーズなので、とても使い勝手がいいです。100mmの焦点距離は、ポートレート撮影にも非常に適しています。f/2.8という絞りの性能は、暗い場所での撮影も容易にし、背景をぼかすためにも非常に有効的です。もちろん1:1の撮影が可能で、印象的に浅い被写界深度で撮影することができ、一番おすすめしたいマクロレンズです。

 

Canon MP-E65mm F2.8 1-5× 単焦点マクロレンズ

1×5倍の倍率で撮影することができる、信じがたい性能をした神レンズです。高倍率では被写界深度が非常に浅くなることので注意が必要です。このレンズで撮れる写真に匹敵するキヤノンのレンズは他にありません!昆虫や植物の細かい毛など非常に細部なところまで写すことができます。まるで、顕微鏡のような写真を撮ることができるので、そういう写真が撮りたい方におすすめのレンズです。マクロレンズの魅力を徹底的に楽しむことができるおすすめレンズです。下の写真は実際にこのレンズの5倍率で撮影された昆虫の写真です。

下記のページでキャノンの一眼レフ用、ミラーレス一眼レフ用とそれぞれのおすすめのマクロレンズについて詳しく紹介していますのでよかったらこちらもご覧ください。

【2022年版】キャノンの一眼レフ用のおすすめ神マクロレンズ

キャノンのミラーレス用おすすめ神マクロレンズ5選

 

Nikonのおすすめマクロレンズ

Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED フルサイズ対応

ニコンの100mm/F2.8の単焦点マクロレンズです。最新の手振れ補正機構が搭載されているので、手持ちのクローズアップ撮影においても全然ブレずに撮影することができます。クローズアップ撮影では、最短撮影距離が0.314m(等倍時)あるため、昆虫や小動物などの被写体にもそこまで近寄らなくても、ダイナミックな表現が可能です。細部まで非常に細密に描写してくれるのでクローズアップ撮影に最適です。105mmという焦点距離なので、不要な背景もきれいにぼかしてくれるので、初心者でもプロっぽい写真を撮影することができます。ナノクリスタルコートと呼ばれるレンズコートが採用されているので、フレアやゴーストが発生しにくく、屋外の撮影に強い設計となっています。絞りもF2.8まで広くすることができるので、暗い所での撮影にも非常に強いのが特徴です。画質もニコンのマクロレンズとしては右に出るものがない神レンズなので、迷った時はこれを購入するのがおすすめです。ニコンのおすすめマクロレンズについては、下記のページでさらに詳しく紹介しておりますので、よかったらこちらもご覧ください。

【2022年版】ニコンの一眼レフ用、おすすめ神マクロレンズ5選

 

SONYのおすすめマクロレンズ

ソニー SONY マクロレンズ FE 90mm F2.8 Macro G OSS

ソニーの単焦点90mmのF2.8の中望遠マクロレンズです。

光学式手振れ補正機能が搭載されているため、手ぶれしやすい中望遠マクロレンズでありながらも、手持ちで高精度な等倍撮影が可能となっています。球面収差や色収差などがバランス用補正されているため、Gレンズならではの柔らかく美しいぼけ味を楽しむことができます。フォーカス方式には撮影距離による収差変動を抑制するフローティング機構が採用されていることから、遠距離から至近距離までピントが合った鮮明な描写が実現されています。また、フォーカスリングを前後にスライドさせるだけで、AF/MFを素早く切り替えられる「リングスライドスイッチ」や全長固定でレンズの繰り出しのない「インターナルフォーカシング」、フォーカスロックを迅速に行える「フォーカスホールドボタン」などの操作性を備えているため、細密なマクロ撮影時にとても重宝します。防塵防滴機構も優れているため、屋外でも安心して使用することができます。画質も画面端まで鮮明かつ緻密で解像度の高い写真を撮影することができるので、SONYで一番おすすめしたいマクロレンズです。

SONYのおすすめマクロレンズについては、下記のページでさらに詳しく紹介しておりますので、よかったらこちらもご覧ください。

【高画質】SONYのおすすめ、Eマウント用の神マクロレンズ5選

 

FUJIFILMのおすすめマクロレンズ

FUJIFILM単焦点マクロレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro

開放F値2.8、35mm判換算で焦点距離122mm相当となる、Xマウント対応のミラーレスカメラ用中望遠マクロレンズです。非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚、スーパーEDレンズ1枚を含む12群16枚構成と非常に豪華な光学設計となっています。フローティングフォーカス方式を採用し、Xシリーズ用のレンズで初めて等倍撮影を実現したモデルとなっています。シフトブレに対応した手ブレ補正機能を新たに搭載しており、ジャイロセンサーと加速度センサーにより角度ブレとシフトブレを高精度に補正するという最新の技術が組み込まれています。接写した時の解像度は目を見張るものがあり、FUJIFILMユーザーにはぜひとも買ってほしいおすすめのマクロレンズです。

FUJIFILMのおすすめ神マクロレンズ3選

OLYMPUSのおすすめマクロレンズ

OLYMPUS 単焦点マクロレンズ M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro

防塵防滴構造を採用した、等倍撮影が可能なマクロレンズです。35mm 判換算で焦点距離120mm 相当の単焦点マクロレンズとなります。最短撮影距離19cmという優れた近接撮影能力を持つ、3防塵防滴構造を有しているので、雨天や水辺などハードな撮影シーンでも気兼ねなく使えます。クローズアップ撮影の他にも、風景やポートレートなど、幅広いシーンで撮影を楽しむことができます。オリンパスのカメラとマクロレンズは、プロの昆虫写真家でも評価が高く愛用しているカメラマンが多くいます。これからカメラ本体も購入してマクロレンズを楽しみたい方は、オリンパスのカメラとこのレンズを購入するのがおすすめです。

オリンパスのおすすめ神マクロレンズ3選、昆虫撮影などに最適

 

Panasonicのおすすめマクロレンズ

Panasonic マイクロフォーサーズ用 ライカ DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8

パナソニックのマイクロフォーサーズカメラで使える、ライカのマクロレンズです。35mm判換算で、焦点距離90mmで、非常に味わい深い描写性能を持っています。レンズの厚みはたったの62.5mmで重さも225gしかないため、非常に小型で軽量で使いやすいのが特徴のマクロレンズです。

 

PENTAXのおすすめマクロレンズ

PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR 単焦点マクロレンズ

ペンタックスの100mmF2.8の中望遠の単焦点マクロレンズです。ペンタックスのカメラには手振れ補正が内蔵されていることから、手振れしやすい100mmのマクロレンズでも、手持ち撮影を十分楽しむことができます。レンズ先端からの最短撮影距離はなんとたったの13㎝で、この焦点距離のマクロレンズとしては非常に接写に強い設計となっています。防塵防滴性能にすぐれ、レンズ構造はフレアやゴーストが発生しにくい設計となっているため、屋外での撮影に非常に強いです。また、F2.8という絞りの広さから、背景ボケも非常にきれいです。解放からF5.6までは円形のボケが生じるような設計となっているため、ボケが非常に自然できれいなものとなっています。画質はペンタックスのマクロレンズとしてはピカイチで、迷った際はこちらのレンズを購入する宇野がおすすめです。マクロ撮影以外にもポートレート撮影やテーブルフォトなど幅広い撮影を楽しむことができるおすすめレンズです。

上の写真はこのレンズを使って撮影されたイトトンボの写真です。背景のボケ方が非常にきれいで美しいです。

【2022年版】ペンタックスのおすすめ神マクロレンズ5選【昆虫撮影などに最適】

 

 

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