飛んでる蝶の撮り方やテクニック・設定、おすすめのカメラやレンズを徹底解説!

アサギマダラ 撮影テクニック
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昆虫の一大分類群である蝶は、日本だけでもたくさんの種類が生息しています。蝶は構造色と呼ばれる光の当たり方によって色が変わって見えるような色合いを持っている種類も多く、非常に美しい昆虫です。蝶好きであれば、一度は自分で蝶の写真を撮ってみたいと思ってる人も多いはず…

そこで本記事では、そんな蝶好き、カメラ好きの方々に向けて、蝶の撮り方、主に飛んでる蝶の撮り方(飛翔写真)や至近距離でのマクロ撮影の方法やテクニックについて、徹底的に解説していきたいと思います。
また、後半では蝶を撮影するのにおすすめなカメラやレンズなどを紹介していきたいと思います。

飛んでる蝶の撮り方、飛翔写真が撮りたい方へ!

まず、最初はみんなが憧れる飛翔写真を撮りたい方向けに説明していきたいと思います。飛んでる蝶をの撮影と言えば昆虫写真家の海野さんが有名です。蝶を含めた昆虫の撮り方を詳しく知りたいという方は、このブログと併せて、こちらの本も購入して読んでみるのがおすすめです。

飛んでる蝶を撮影するアプローチとしては大きく2つあります。一つ目は広角レンズを使って、下から仰ぐように飛んでる蝶の写真を撮る方法です。こちらは先ほど紹介した写真家の海野和夫さんがよく使われている撮影手法です。非常に映える美しい写真を撮ることができますが、難易度が結構高く根気のいる撮影方法となっています。

2つ目は望遠レンズを使った撮影方法です。
こちらは、鳥やトンボなどが飛んでいるところを撮影するような方法と同様で、望遠レンズを用いて遠くから撮影する方法です。
こちらは比較的簡単な手法ですが、高性能な望遠レンズが必要となるので、コストがかかるというデメリットがあります。
それでは、これら2つの飛んでる蝶の撮影方法を詳しく紹介していきたいと思います。

広角レンズを使ってアサギマダラの飛翔写真を撮る方法とテクニック

まず最初に、広角レンズを使って飛んでる蝶の飛翔写真をとる方法から説明して行きたいと思います。まず、蝶の中でも何を撮るかということを決めます。皆さん色々撮りたい好きな蝶を思い浮かべていると思いますが、おすすめは見出しにもあるようにアサギマダラです!

アサギマダラ

これにはいくつか理由があります。まず、浅葱色をしていてとても綺麗で写真映えするからです。そして次に写真を撮るのが最も容易な種類だからです。
というのも、アサギマダラは比較的大型のタテハチョウの仲間で、非常にゆっくりと飛ぶのが特徴です。また、本州では秋のシーズンになるとフジバカマという花にたくさんの個体が集まります。
そのため、場所選びが容易で、たくさん個体が居るので撮影しやすいというメリットがあります。飛ぶのもゆったりなのでカメラに収めるのも簡単です。

 

撮影に必要なおすすめのカメラ・レンズ機材

撮影に必要なのは、一眼レフカメラと広角レンズです。魚眼レンズも面白い写真が撮れるのでオススメです!一眼レフカメラは、画面が見開きにできるタイプが必須です。地表近くから、仰ぐようにして撮影するため、直接ファインダーを覗くことができません。そこで、見開きにしてモニターを見ながら撮影することになります。カメラ本体の性能はそんなに高性能じゃなくてもいいと思います。ミドルクラスぐらいのカメラでミラーレスでもOKです。

メーカーについては、Canonかオリンパスがおすすめですね!
Canonは交換レンズの種類が多く、撮影の汎用性が高く色んな撮影を楽しむことが出来るのが魅力です。オートフォーカスの性能が高く動きのあるものを撮影するのに向いてます。

 

オリンパスは、交換レンズの種類は多くはないですが、昆虫などマクロ撮影の画質に評価が高く色味も綺麗です。
また、小型なので機動力が高く野外で持ち運びするのにも便利でオススメです。レンズについては、10~25mm程度の広角のズームレンズが使いやすくておすすめです。単焦点レンズでもOKです。

機材としては、これらを準備するだけで撮影を始めることができます。

 

飛んでる蝶を撮影する際のカメラ設定・テクニック

飛んでる蝶を撮影する際にまず重要となるのがコンディションと場所選びです!フジバカマは、園芸種としても人気のある花なので、公園などでまとまって植えられている事が多いです。ネットで検索すると意外とヒットするので調べて見てください。

コンディションとしては、晴れの日が必須です。出来れば雲がほとんどないような日がいいです。
白い雲が少し写真に映り込むのもまた素敵ですが…
理由としては、蝶の写真を仰ぐようにして撮影するため背景が空になるからです。
曇り空が背景になるとせっかく撮れてもイマイチな色合いの写真になってしまいます。
ここまで来たら、本題のカメラの設定です。まず、シャッタースピードですが、これは1/1000秒に設定します。早い分には構いませんが、これ以上遅くなると飛んでる蝶が捉えられずブレてしまいます。

続いて絞りです。絞りはコンディションによって調節が必要ですが、まずはF12位で設定してみましょう。絞りが小さすぎると蝶にピントが合わなくなるので、結構絞って撮影するのがオススメです。絞った方が撮影が簡単になるので、この点からも晴れている日がベストですね!
これであとはISOをautoに設定して置けば完了です。
試し撮りをしてみて、あんまりISOが高くならないけど、ピントが広範囲に合うF値を設定してみてください!

カメラの設定が出来たら撮影に移ります。
撮影は蝶を追いかけるのではなく、まず画角に邪魔なものが写りこまないように、背景を決め打ちします。その後、見開きにしたモニターを見ながらアサギマダラが、映りこんだ瞬間にひたすら連射します。
これで、奇跡のような1枚を取るという形になります。
1000枚程度粘ってとると、結構いい写真が撮れてたりします。
結構根気のいる撮影ですが、撮れた時の感動は素晴らしいので、是非チャレンジしてみてください!

望遠レンズを使って蝶の飛翔写真を撮る方法とテクニック

続いては、望遠レンズを使って蝶の飛翔写真を撮る方法です。こちらは機材さえ揃えてしまえば、割と簡単に撮影することができます。撮影に必要なのは、先程同様の一眼レフカメラと望遠レンズです!望遠レンズは、100~400mmのズームレンズがオススメです。手ブレ補正と速いオートフォーカス機能は必須です!

カメラの設定はシャッタースピードを優先に1/1000に設定して、あとはオートでOKです。歩き回って、蝶を見つけたら追いかけながらシャッターを押す感じです!こちらも連射でたくさん撮るのがおすすめです。望遠レンズで撮影する場合は、比較的簡単に撮れるのでぜひ試して見てください!

 

止まっている蝶を撮影するならマクロレンズがおすすめ

続いては、ちょっと趣が変わりまして、止まっている蝶をマクロレンズで撮影する方法です。え、そんなに近づけるのと思った方も多いかと思いますが、ちゃんと生態等を理解していると案外簡単です。まず、機材については、一眼レフカメラとマクロレンズが必要です。マクロレンズは、100mm程度の焦点距離で高性能な手ブレ補正がついているレンズがオススメです。

100mmのマクロレンズであれば、そこまで蝶に近づかなくてもマクロ撮影を楽しむことが出来るので1番オススメの焦点距離です。
また、これに加えてスピードライトもあれば撮影の幅が広がってオススメです。
カメラの設定としては、オートでも大丈夫ですが、絞りを優先にするのがオススメです。
絞りを設定して背景を上手くぼかしていくのが撮影のコツです。個人的にはF3.5位で撮影できるとベストだと思います。

この撮影方法は、非常に高画質で撮影できるのが魅力です。
状況によっては、フラッシュなどを焚きながら、ISO感度をできるだけ抑えて撮影するのがコツです。フラッシュを撮影すると、構造色によって写真の雰囲気が変わってきますのでぜひ試して見てください。
また実際の撮影では、マニュアルフォーカスにして、少しずつピントリングを回しながら沢山撮影すると、蝶の顔にばっちりピントが合うので、とても綺麗な写真に見えてオススメです!

最後になりましたが、撮影のコツとして蝶に近づく方法を紹介していきます。蝶は警戒心が強い種類もいるため、カメラで至近距離で撮影するのは難しいと思われがちです。
これにはコツがありまして、まず時間帯がポイントです。朝方、夕方頃がおすすめです。この時間帯は蝶がビックリするぐらい鈍感で、飛び立ってもすぐ降りたりと近づいてもあまり逃げません。眠たいのかもしれませんね(笑)
その分姿を見つけるのが難しくなりますが、そこは気合いで頑張りましょう!!また、近づく際には陰に注意が必要です。
蝶は天敵である鳥を警戒しているため陰に非常に敏感です。自分の影が蝶に被らないように気をつけながら近づけば、思いのほか近くまで行くことができます。これらのコツを用いて、是非撮影にチャレンジしてみてください!

メーカー別のおすすめ神マクロレンズと特徴を徹底紹介!

蝶を撮影するのに必要なおすすめのカメラ・レンズ機材まとめ

キャノン

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D Mark IIボディ EOS7DMK2

Canon 超広角ズームレンズ EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM APS-C対応

Canon 望遠ズームレンズ EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM

Canon 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8L マクロ IS USM フルサイズ対応

キャノンのマクロレンズについては以下のページでも詳しく紹介しています。

【2022年版】キャノンの一眼レフ用のおすすめ神マクロレンズ

オリンパス

OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 MarkIII

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro

【2022】オリンパスのおすすめ神マクロレンズ3選、昆虫撮影などに最適

 

昆虫撮影におすすめのカメラ機材を紹介

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