昆虫や花等小さいものを被写体として撮影するときにおすすめしたいのが、マクロレンズです。
マクロレンズを使えば普通のレンズより被写体を大きく映すことができるだけでなく、接写した時に高画質、撮影できるように設計されています。
そこで本記事では、ペンタックスの一眼レフカメラで使えるおすすめの神マクロレンズを紹介していきたいと思います。
ペンタックスのマクロレンズの選び方
ペンタックスはデジタル一眼レフカメラ・レンズメーカーで非常に耐久性の高いカメラボディやレンズを取り扱っています。
防滴や防塵性能が優れているため、屋外で撮影するのに向いています。
ペンタックスのマクロレンズは画質が非常に優れていていることから、この屋外での耐久性能と合わさることで、つまりは昆虫撮影などに最適なカメラとレンズといえるでしょう。
それではまずはマクロレンズを選ぶ際のポイントを紹介していきたいと思います。
①最大撮影倍率と最短撮影距離
マクロレンズの最大特徴は小さいもの拡大して映すことができるという点です。
言い換えると、顕微鏡や虫眼鏡で覗いた時のような写真を撮ることができるのが魅力です。
拡大して写すことができるという点で、キーポイントとなってくるのが最大撮影倍率です。
この最大撮影倍率によってどのくらい大きく映せるかが決まっています。
撮影倍率が等倍以上で撮れるのが良いマクロレンズです。
ですが、一般的には0.5倍なのレンズにもマクロレンズの名前が付けられています。
私はなんちゃってマクロレンズと勝手に名付けて呼んでいます。
普通のレンズの最大撮影倍率が0.2倍くらいなのでなんちゃってマクロレンズだと、クローズアップ撮影、マクロ撮影の魅力を感じることができません。そのため、マクロレンズを選ぶ際には最大撮影倍率は必ずずチェックし、等倍以上の撮影倍率のレンズを選ぶようにしてください。
また、それと同様に最短撮影距離も重要です。
最大撮影倍率は最短撮影距離で撮影した時にこそ効力を発揮します。
最短撮影距離が短いほうが接写できるので被写体をより大きく映すことができます。
②焦点距離
次にマクロレンズで重要となってくるのが焦点距離です。
なぜならマクロレンズはほとんどすべてが単焦点レンズであり、ズームをすることができないからです。
おすすめの焦点距離は撮影する対象によって変わってきますが、35mmフルサイズの焦点距離で60mm~120mm程度が使いやすくて初心者にはいいと思います。
この焦点距離、標準域より少し望遠よりのマクロレンズというのは汎用性が高く、使いやすくておすすめです。
なかでも個人的におすすめの焦点距離は100mmぐらいの中望遠の焦点距離がおすすめです。
焦点距離が短すぎると、背景が占める割合が大きくなり、映したくないものまで入ってしまうため、少し構図が難しくなってきます。
また被写界深度も深くなるため、背景にも少しピントが合ってしまい、背景を綺麗にとばしてぼかすすことができなくなってしまいます。
そこでおすすめとなってくるのが100mm程度のマクロレンズなのです。この焦点距離だとマクロ撮影以外にもポートレート撮影などに最適でおすすめとなります。
被写界深度も少し深くなるため被写体にピンポイントでピントを合わせることができます。背景もきれいにボケてプロみたいな写真を撮ることができるのが魅力です。
上の写真は焦点距離ごとに背景のボケの違いを並べて比較した写真になります。
このように焦点距離が長くなるとピントが合う範囲が狭くなり背景がより不鮮明にボケるようになります。
こちらも参考にレンズの焦点距離を選んでみてください。
③絞り
マクロレンズを選ぶ上で、続いてチェックする必要があるのが絞りです。
レンズの絞りの値、つまりF値は低いほうが性能のいいレンズとなります。マクロレンズは被写界深度の浅さから、マニュアルフォーカスでピントを合わせることも多いです。
背景を綺麗にぼかした素敵な写真を撮るうえで絞りも重要となってきます。絞りはずばり、F2.8 以下のレンズがおすすめです。
ちゃんとしたマクロレンズであれば大抵F2.8ぐらいの性能を有しているのでそんなに気にしなくもクリアしている場合がです。
これ以上絞りが広くなると被写界深度が深くなりすぎるため、被写体全体にピントが合わせづらくなるため、あんまり使わなくなります。個人的に一番使うのはF3.5ぐらいです。
ですがスペックが高くて困ることはないので小さい分には気にしなくていいです。
そのため開放絞りの値がF2.8にできるレンズであれば性能としては十分です。
ペンタックスのおすすめ神マクロレンズ5選
では、本題となるペンタックスのおすすめ神レンズを紹介していきたいと思います。
smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR 望遠マクロレンズ 【フルサイズ対応】
ペンタックスの100mmF2.8の中望遠の単焦点マクロレンズです。
ペンタックスのカメラには手振れ補正が内蔵されていることから、手振れしやすい100mmのマクロレンズでも、手持ち撮影を十分楽しむことができます。
レンズ先端からの最短撮影距離はなんとたったの13㎝で、この焦点距離のマクロレンズとしては非常に接写に強い設計となっています。
防塵防滴性能にすぐれ、レンズ構造はフレアやゴーストが発生しにくい設計となっているため、屋外での撮影に非常に強いです。
また、F2.8という絞りの広さから、背景ボケも非常にきれいです。
解放からF5.6までは円形のボケが生じるような設計となっているため、ボケが非常に自然できれいなものとなっています。
画質はペンタックスのマクロレンズとしてはピカイチで、迷った際はこちらのレンズを購入する宇野がおすすめです。
マクロ撮影以外にもポートレート撮影やテーブルフォトなど幅広い撮影を楽しむことができるおすすめレンズです。
HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited ブラック 標準単焦点レンズ 【APS-Cサイズ用】
ペンタックスの35mmF2.8の単焦点マクロレンズです。
単純に昆虫などを撮影するマクロ撮影を楽しみたい場合は先ほど紹介した100mmのマクロレンズのほうがおすすめです。
こちらのレンズは、焦点距離が短めのため、接写ができる標準レンズとして考えておくのがいいと思います。
ですが、リミテッドレンズというだけあって画質は非常にきれいです。
F2.8という絞りの広さも魅力で、マクロ撮影のほかポートレート撮影やスナップ撮影、風景撮影、夜景撮影なんかにもおすすめのレンズです。
マクロ撮影以外にもいろいろ撮影を楽しみたいという方にはお勧めのレンズです。
TAMRON 単焦点マクロレンズ SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 ペンタックス用
サードパーティーレンズメーカーのタムロンの90mmの単焦点マクロレンズです。
ペンタックス純正の100mmマクロレンズと悩ましいところですが、画質については正直そんなに大きな差はないように感じます。
タムロンのマクロレンズも通称カミソリマクロと呼ばれ、コントラストのはっきりしたパリッとした写真を撮ることができておすすめです。
違いといえば、こちらのレンズは最短撮影距離が29㎝とちょっと長めのため、この点については純正の100mmマクロのほうが上回っています。
ただ、タムロンのレンズのほうが値段が少し安くてコストパフォーマンスよいので、少しでも安いほうがいいという方にはこちらのレンズも非常におすすめできます。
PENTAX 単焦点マクロレンズ DFA MACRO 50mmF2.8 Kマウント フルサイズ・APS-Cサイズ
ペンタックスの50mmの単焦点マクロレンズです。
こちらのレンズは先ほど紹介した100mmマクロと35mmマクロのちょうど中間に位置するようなマクロレンズです。
35mmレンズに比べるとマクロ撮影などに向いていますが、風景撮影などにも十分対応できる焦点距離となっています。
画質についても両者に引けを取らないような画質で優れています。
35mmだとちょっと短すぎてもう少しマクロ撮影を楽しみたいけど、100mmだと望遠過ぎて撮影の幅が狭まってしまうそう感じた方にいいとこどりをしたれんずとしてこちらをお勧めしたいです!