定期的に写真展やコンテストなども開かれている人気ジャンルなのが野鳥撮影です。
野鳥撮影は高額な望遠レンズが必要なため、なかなかどのレンズを買えばいいのか、判断が難しいところかと思います。
そこで本記事では、初心者~中級者におすすめのコスパ最強の望遠レンズをメーカー別で徹底的に紹介していきたいと思います。
こちらで、望遠レンズを買って、ぜひ野鳥撮影を楽しみましょう。
野鳥撮影におすすめの望遠レンズ一覧
まず初めに今回ピックアップさせていただいた、おすすめの野鳥撮影用の望遠レンズを一覧で紹介したいと思います。
サードパーティーを含め、マウントの種類別に紹介していきます。
Canon EFマウント | ・Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM ・Canon EF400mm F4 DO IS II USM |
Canon RFマウント | ・Canon EF400mm F4 DO IS II USM |
Nikon Fマウント | ・Nikon AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR ・Nikon AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR ・Nikon AF-S NIKKOR 500mm F/5.6E Pf ED VR |
Nikon Zマウント | ・Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S |
SONY Eマウント | ・SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
富士フィルム Xマウント | ・FUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR |
マイクロフォーサーズマウント | ・M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS ・Panasonic DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 |
PENTAX Kマウント | ・PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW |
SIGMA | ・SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports |
TAMRON | ・TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD |
野鳥撮影に向いてるレンズの選び方
野鳥撮影のレンズを選ぶ際には以下のポイントを確認して選ぶのが重要です。
①焦点距離
野鳥は遠くにいて近づくことが難しいため、望遠レンズが必須アイテムとなります。そのため、レンズを選ぶ際に一番最初に気にしなければならないのが、焦点距離です。
一般的に、野鳥撮影をする場合には400mm以上の焦点距離が望ましいとされています。さらに焦点距離があると、さらに遠くの鳥を撮影することができます。
体のサイズの小さい小鳥や警戒心の強い、シギ類、猛禽類等を撮影する際はフルサイズ換算で、1000mm以上の焦点距離があるとより鮮明な写真を撮影することができます。なおそのためには、テレコンバーターを併用して焦点距離を延ばす必要があります。
最大絞り値
野鳥は動きが早いため、シャッタースピードを速くして撮影することが必要です。レンズの最大絞り値(F値)が小さいほど、より多くの光を取り込むことができます。F値が小さければ、暗い条件下でも高速シャッタースピードを実現できるため、野鳥撮影に適しています。
イメージスタビライゼーション
高倍率の望遠レンズを使う場合、手ブレが発生しやすくなります。イメージスタビライゼーション(手ぶれ補正)機能があるレンズを選ぶと、手ブレによる揺れを補正し、よりクリアな写真を撮影できます。手振れ補正が優秀なレンズであれば、500mm、600mmのレンズであっても、手持ち撮影が可能となります。
軽量性と携帯性
野鳥撮影では、しばしば移動が必要になります。重いレンズは長時間の撮影や移動中の負担になることがあります。軽量かつ携帯性の高いレンズを選ぶと、手持ちでも撮影が容易になり快適に撮影できます。また、取り回しがよくなりシャッターチャンスを増やすことにもつながります。
レンズの品質
レンズの光学性能や画質も重要な要素です。一般的に、高品質のレンズはより鮮明な写真を提供し、より良い色の写真となります。特に、焦点距離が重要となるレンズでは、望遠側でもパフォーマンスが落ちないレンズが魅力的です。
野鳥撮影におすすめのレンズ15選
Canon EFマウント
Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
焦点距離 | 100~400mm |
F値 | F4.5~5.6 |
レンズ構成 | 16群21枚 |
最短撮影距離 | 98cm |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 1.64kg |
手振れ補正 | あり:4段分 |
キャノンの100~400mmの望遠ズームレンズです。
キャノンのEFマウントレンズのユーザーであれば、こちらのレンズが最有力候補です。
キャノンの望遠レンズは、オートフォーカス機能や手振れ補正やに優れているのが魅力です。
オートフォーカスも素早いため、飛んでる鳥にフォーカスすることも容易です。
中でも手振れ補正は4段分ついているため、少し薄暗い日であっても、手持ち撮影を楽しむことができます。
画質もキャノンのLレンズとして非常に高画質です。
400mmのレンズとしては比較的コンパクトに抑えられており、取り回しも悪くないです。
Canon EF400mm F4 DO IS II USM
焦点距離 | 400mm |
F値 | F4 |
レンズ構成 | 12群18枚 |
最短撮影距離 | 330cm |
フィルター径 | 52mm |
重量 | 2.1kg |
手振れ補正 | あり:4段分 |
キャノンの400mmの単焦点望遠レンズです。
画質でいえば、先ほどの100~400mmの望遠ズームレンズよりもさらに優れています。手振れ補正やオートフォーカスも非常に速く、より鮮明で美しい写真を撮影できること間違いなしです。
しかしその分値段が跳ね上がってしまうのがネックとなります。
また単焦点レンズでズームが使えないため、少し扱いに慣れが必要かなというところです。
ただ、画質はキャノンの望遠レンズだけでなく、すべての望遠レンズの中でもトップクラスなのでおすすめです。
Canon RFマウント
Canon RF100‐500mm F4.5‐7.1L IS USM
焦点距離 | 100~500mm |
F値 | F4.5~7.1 |
レンズ構成 | 14群22枚 |
最短撮影距離 | 90cm |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 1.36kg |
手振れ補正 | あり:4段分 |
キャノンのミラーレス一眼レフRFマウント用の100~500mmの望遠ズームレンズです。
ミラーレスは一眼レフに比べて画質が劣るという懸念がありましたが、最新のミラーレスカメラとレンズは、通常の一眼レフと比べても全く遜色がなくなっています。一眼レフよりコンパクトなため非常に使い勝手がいいです。
ちょっと高価なのがネックではありますが、野鳥撮影でキャノンのミラーレスの望遠レンズなら、こちらのレンズがおすすめです。
Nikon Fマウント
Nikon AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
焦点距離 | 200~500mm |
F値 | F5.6 |
レンズ構成 | 12群19枚 |
最短撮影距離 | 220cm |
フィルター径 | 95mm |
重量 | 2.3kg |
手振れ補正 | あり:4.5段分 |
ニコンのFマウントでおすすめなのが200~500mmの望遠ズームレンズです。500mmまでズームできるため、小さい鳥などを撮るときにも非常に高価的です。F値は通しで5.6と500mmのf値としては非常に明るく設計されています。そのため、薄暗いときでの撮影にも非常に強いです。
またこのレンズはSportsモードがあり、オートフォーカス機能が非常に速く、野鳥などの動的被写体を撮影するのに非常に長けています。手振れ補正も4.5段までついており、手持ち撮影も可能となっています。あえてデメリットを上げるとすれば、少し重たいため、長時間の撮影は大変となります。
ニコンユーザーで野鳥撮影を楽しみたい場合は、最もおすすめの望遠レンズです。
Nikon AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
こちらはニコンの80~400mmの望遠ズームレンズです。
100~500の望遠ズームレンズと比較して画質などの性能はほとんど変わりません。
焦点距離が400mmのため100mm短いので、野鳥撮影としては100~500mmの望遠ズームレンズをお勧めしたいところです。
ただ、こちらのレンズのほうが、価格がよくコストパフォーマンスには優れています。また100~500mmの望遠ズームレンズと比較してコンパクトなので、手ごろに野鳥撮影を楽しみたい方にはこちらのレンズがおすすめです。
Nikon AF-S NIKKOR 500mm F/5.6E Pf ED VR
こちらは、ニコンの単焦点500mmの望遠レンズです。
単焦点のため野鳥撮影等の超望遠以外での撮影には向いていませんが、野鳥撮影のみであれば、圧倒的な描写力をもっているレンズです。
単焦点のため、ズームレンズを凌駕する画質の良さを体感することができます。
オートフォーカスや手振れ補正もばっちりのため、より野鳥撮影を極めていきたい方にお勧めのレンズです。
Nikon Zマウント
Nikon NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S
ニコンのミラーレス一眼レフで使えるZマウント用の100‐400mmの望遠レンズです。
ニコンはミラーレス一眼レフに非常に力を入れているため、これから本体も併せてそろえるという方には、ニコンのミラーレス一眼レフカメラとこのZ 100‐400mmの組み合わせは非常におすすめです。近年はミラーレス一眼レフが普通の一眼レフと遜色ないどころか、凌駕している部分も出てきているため、これからボディも買い揃える人はZマウントがおすすめです。
SONY Eマウント
SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
ソニーのFEマウントの100~400mmの望遠ズームレンズです。
ソニーはキャノンと同様にオートフォーカス機能に優れているのが特徴です。
加えて画質もよいため、野鳥撮影にはおすすめです。
また、ほかのメーカーと比較して、カメラボディもレンズもコンパクトなつくりとなっているため、手持ち撮影にも向いています。
富士フィルム Xマウント
FUJIFILM XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR
富士フィルムの100~400mmの望遠ズームレンズです。
35mm判換算で152mm~609mm相当の焦点距離をカバーする超望遠ズームレンズです。 ED(異常分散)レンズ5枚とスーパーEDレンズ1枚を含む14群21枚の高性能レンズにより、超望遠ズームレンズで生じやすい色収差が徹底的に低減されています。
オートフォーカスにはリニアモーターが採用されており、非常に素早くピントを併せることができます。フッ素コーティングによる優れた撥水・防汚性能も備わっており、野外での野鳥撮影にお勧めのレンズとなっています。
マイクロフォーサーズマウント
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
オリンパス/OMシステムの100~400mmの望遠ズームレンズです。
マイクロフォーサーズのカメラであれば、オリンパスのこのレンズが最もおすすめとなります。
マイクロフォーサーズはセンサーサイズが小さいため、フルサイズ換算で200~800mmの焦点距離のレンズとなります。そのため野鳥撮影に非常に向いています。
オリンパスはカメラ内部にも手振れ補正機構が備わっており、カメラボディとレンズともに軽量でコンパクトであることから、手持ち撮影にも向いていて非常におすすめです。
Panasonic DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3
続いてはパナソニックの100~400mmの望遠ズームレンズです。
オリンパスと同様マイクロフォーサーズのカメラであればレンズを使用することができますので、マイクロフォーサーズのユーザーであれば、パナソニックよりはオリンパスのほうがおすすめといえます。
正直そこまで大きな差があるわけではないため、こちらのふたつは好みで決めてしまってもいいと思います。
PENTAX Kマウント
PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW
ペンタックスの150~450mmの超望遠ズームレンズです。
ペンタックスのレンズは画質の良さもさることながら、高い耐久性も魅力的となっています。
防塵防滴性能が優れているだけでなく、レンズの耐衝撃性にも定評があることから、野外での野鳥撮影などで非常に使いやすいのが魅力です。
SIGMA
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports
サードパーティーのシグマも望遠ズームレンズです。
こちらは、キャノンやニコンをはじめ各メーカーの主要なマウントで使えるレンズとなっています。
シグマは望遠レンズの評判がとてもよく、安価でありながら画質もよくオートフォーカスも早いことから、野鳥撮影に使用しているカメラ愛好家も多いです。
ただ、画質については、純正のレンズと比べるとやはり劣ってしまうため、とにかくきれいに撮影したいという方は、惜しまずに純正のレンズを購入することをお勧めします。
安価に気軽に野鳥撮影を楽しみたい方には、シグマのレンズは非常におすすめです。
TAMRON
TAMRON SP 150-600mm F5-6.3 Di VC USD
こちらもサードパーティーのタムロンの望遠ズームレンズです。
コンセプト的にはシグマと同様で、ライバル関係にあるレンズといえます。こちらのレンズも画質はそこそこですが、とても価格が安くコストパフォーマンスに優れています。
手振れ補正やオートフォーカス機能から、シグマのほうが若干おすすめです。
タムロンはパリッとしたコントラストが強めな写真が撮れるため、タムロンが好きな方には十分お勧めできるレンズになります。