一眼レフなどを買ったら撮ってみたくなる写真のひとつとして、水滴、しずくの写真があげられます。水滴の写真は非常に幻想的で一眼レフカメラなどで撮影するととても映える写真を撮ることができます。
そこで本記事では、植物や花などについたしずく、水滴写真の撮り方と水滴写真を撮るのにおすすめなレンズを紹介していきたいと思います。
しずく・水滴写真の撮り方
水滴写真の機材選び
①一眼レフカメラとマクロレンズ
水滴写真を撮影する際は、一眼レフカメラとマクロレンズを用意する必要があります。
水滴は小さいので最短撮影距離が短く被写体を大きく映せるマクロレンズがおすすめです。
レンズを選ぶ際は最短撮影距離と最大撮影倍率が重要です。
最短撮影距離はどれだけ被写体に近づいてもピントが合うかというのを示しており、20㎝であれば20㎝の距離まで近づいて撮影できるというものになります。最大撮影倍率はマクロレンズでは等倍が基本です。一般的なレンズは0.25~0.5程度なので等倍以上のレンズを選択するのがおすすめです。
おすすめの撮影機材・マクロレンズは後半で紹介したいと思います。
三脚
マクロ撮影をする際は、手持ち撮影だと手振れがしやすいというデメリットがあります。また少し風が強かったりすると被写体ブレのリスクもあるため少しでもぶれを軽減させるため三脚を使用するのがおすすめです。
三脚はそんなに大きいサイズのものを用意する必要はなく、コンパクトで軽量な三脚で十分です。
ローアングルで撮影したい場合も多いため、高さを自由に調節できると使い勝手が良いです。
また、ほかの撮影にも使用できるよう、段数や全高も確認しておきましょう。全高は自分の目線ぐらいの高さまであると非常に汎用性が高くなります。
水滴写真の撮り方
おすすめの被写体
水滴の写真を撮るときはまず被写体を探すところから始まります。
花であれば花びらの大きい植物がおすすめです。
ハスやバラ、ボタン、ハイビスカス、ハナミズキなどがあげられます。これらの花であれば花びらが大きく水滴がつきやすいです。
葉についてはわりとなんでもいいと思いますが、ハスの葉は非常に撥水力があるため写真映えする水滴が撮りやすいです。
また植物以外にも蜘蛛の巣もおすすめです。蜘蛛の巣も細かい水滴がつきやすく意外と幻想的な写真を撮ることができます。
意図的に水滴を作る
雨の日に水滴がついた植物の写真を撮るのが一番自然ではありますが、実際はなかなか目当ての植物にきれいに水滴が残っていなかったりして思うように撮影ができないことがほとんどです。
また、雨が上がっていない中で一眼レフカメラで撮影するのはカメラにとってもリスキーであると同時に、光量が足らず画質のいい写真を撮ることができません。
実際、皆さんがSNSやカメラ雑誌などで見るような水滴写真のほとんどは、意図的に作られたものです。意図的に作っちゃったほうが、手っ取り早く素敵な写真を撮ることができるのでお勧めです。
意図的に作る方法としては大きく二つあります。まず一つ目はスポイトで作る方法です。こちらは、少し不自然な水滴になってしまう場合もありますが、SNS映えするような非常に美しい写真を撮ることができます。
スポイトを使った場合は下の写真のようなイメージの水滴になります。
二つ目は、霧吹きを使って水滴を作る場合です。こちらは自然な水滴が作りやすいですが、霧吹きの加減を失敗してしまうとただ濡れているだけの写真になってしまう場合も多いので少しコツが必要です。
霧吹きを使った場合は下の写真のようなイメージの水滴写真となります。
皆さんの好みによって使い分けるのがよいと思います。
ピントを変えてたくさん撮影する
きれいな水滴写真を撮るときはピントを変えて何枚も撮影してみるのがおすすめです。
特に大きい水滴を撮影するときはピントによって写真の雰囲気が全然変わってきます。
大きい水滴ですと、水滴のピントに合わせることで水滴そのものを目立たせることができ、水滴の造形や美しさを表現することができます。そして水滴の中のほうにピントを合わせると水滴の中に移った景色などを映し出すことができて非常に幻想的な写真を撮ることができます。
背景のボケを意識する
水滴写真を撮る際は背景をきれいにボケさせることでより、美しい写真プロのような写真を撮ることができます。背景をぼけさせるにはまずF値を小さくします2.8以下くらいで撮影できると背景がぼけやすくなります。
また背景をぼかすのに重要なのは被写体と背景の距離感です。被写体と背景が離れれば離れるほど背景はボケるようになります。
そのため水滴をセッティングした植物のすぐ後ろには何もないように整えることで、背景が切れにぼけた写真を撮ることができます。
水滴写真を撮るのにおすすめの撮影機材・マクロレンズ
見出しの通り、水滴写真を撮るのにおすすめなのはマクロレンズです。
昆虫などと違って、動くことがないので、構図をゆっくり決めて撮影することができます。
そのため、中望遠のマクロレンズだけでなく、30mmぐらいの焦点距離のマクロレンズも選択肢として入ってきます。
レンズ自体は単焦点のマクロレンズがおすすめです。また、魚眼レンズも少し味わいのある写真を撮影することができるため、選択肢としてはありだと思います。
おすすめのマクロレンズは以下のページで紹介しているので、参考にしてみてください。
【2023年版】メーカー別のおすすめ神マクロレンズまとめ【特徴を徹底紹介】